新品クラブ、中古クラブが豊富なゴルフショップはゴルフパートナー
買取コラム連載
知っておきたい!中古クラブ買取の世界
中古クラブアドバイザーコラム Vol.8
本コラムでは、これまで「中古の価格は『需要』と『供給』によって決まる」ということをお伝えしてきました。では、世界で400店舗以上(2022年9月30日現在・海外店舗含む)を展開するゴルフパートナーの中古クラブの価格は、どのように集計・管理されているのでしょうか。今回はゴルフパートナーの『頭脳』、分析査定課の島課長に中古クラブの相場についてインタビューしました。
―― 今日はよろしくお願いします。
島 よろしくお願いします。
―― ゴルフパートナーの社内資格『中古クラブアドバイザー』の取得者たちも全幅の信頼を寄せているゴルフパートナーの『査定システム』ですが、そのシステム内の中古価格を管理しているのが『分析査定課』かと思います。具体的にはどのような業務を行っているのでしょうか?
島 分析査定課の三大業務はクラブ情報を登録・管理する『マスタ管理』、中古クラブの需要供給を分析する『相場管理』、そして店舗からの『問合せ対応』です。『マスタ管理』はお客様や店舗スタッフにわかりやすい商品検索を提供するための業務で、現在約70万本のマスタを管理しています。この精査された『マスタ管理』があるため、高度な分析が可能になります。作成したマスタをもとに中古クラブの日々の価格動向を分析し、それを『相場管理』に反映しています。『問合わせ対応』は、全国に400店舗以上あるゴルフパートナーからの「レアクラブの査定相談」「真贋確認依頼」「商品マスタの確認依頼」などです。
―― 中古クラブは『需要』と『供給』によって価格が決まると言われていますが、ゴルフパートナーでは年間どのくらいの買取実績があるのでしょうか?
島 年間の買取実績は約160万本です(2021年3月末時点)。
―― 160万本!すごい数ですね。中古クラブの需要は年々高まっているのでしょうか?
島 ゴルフパートナーは中古クラブのシェアを年々拡大していますが、近年はゴルフを始める20~30代の方が増えていることもあって、需要はさらに高まっています。
―― 需要が拡大しているということは、その分買取価格にも反映されていくのですね。中古クラブの買取価格・販売価格は日々変化していると思いますが、それらをどのように決めていますか?
島 ゴルフパートナーの売買実績と在庫状況の他、競合店の買取相場やフリマサイトなどの実績を総合的に判断して価格を決めています。
―― ゴルフパートナー内だけの売買だけでなく、マーケット全体の動向を考慮して価格を決めているのですね。ちなみに、中古クラブの価格改定はどのように行っていますか?
島 各クラブの情報は『カタログコード』を用いて管理していますが、1年間で約180万コードの価格改定を行い、日々相場に適した買取価格・販売価格に変更しています。
―― 180万コード!買取価格は「1年間で平均約40%下落する」と聞きますが、納得ですね。買取価格が上がっていくクラブはないのでしょうか?
島 ゴルフクラブの買取価格は基本的に下がっていくため、売るなら『今』が一番お得(高額査定)ということになります。おそらく今後も変わらないので、クラブを使わなくなった時や買い替えたいと思った時が売り時です。相場としては、市場にそのクラブが多ければ月に何度も販売価格を下げることもありますし、市場にそのクラブが少なければメーカーが値下げするまで価格がほとんど変わらないものもあります。それを感覚で理解しているスタッフも多いので、ゴルフパートナーのスタッフに相談してみてください。『中古クラブアドバイザー』資格の保有者であれば、特に丁寧に説明してくれると思います。
―― 傷の程度によっても買取価格が変わると聞きますが、どのくらい変わるものなのでしょうか? また、査定額に影響が出やすい傷の箇所はありますか?
島 傷の状態によって、価格は大きく変わります。例えばNランク(未使用品)を1万円で買い取るモデルの場合、Aランク(ほぼ傷がない)だと約9,200円、C3ランク(やや使い込まれており、傷や剥がれが少しある)だと約6,700円、Eランク(非常に使い込まれており、目立つ傷や剥がれがたくさんある)だと約1,800円まで買取価格が下がります。また「改造していない」「グリップが純正」「付属品あり」だと、高額査定になりやすいです。クラウン部分(ヘッド上部)に傷があると査定金額に大きく影響しますので、ラウンド中もヘッドカバーを付けておくことをおすすめします。傷が付きにくくなるハドラスコーティングなどのガラス系コーティングを施したクラブも、高額査定になりやすいですね。
―― 近年はインターネットオークションや個人間売買の増加に伴い、模造品クラブが増えていると聞きます。最近はどのような模造品が多いのでしょうか?
島 最近のクラブは形状が複雑なので模造しにくくなっているはずですが、それでも偽物には見えない、精巧な模造品が出回っています。多くの模造品は重量やバランスが正規品とは異なり、シャフトの太さやグリップ・ヘッドカバーの質感が異なるものも多いです。しかしながらクオリティの高い模造品も多く、一般の方が見極めるのは難しいでしょう。ご心配な方は、お近くのゴルフパートナーや中古クラブアドバイザー在籍店舗にご相談ください。
―― 最後に、『中古相場のプロ』が考える中古クラブのお得な活用方法や、安心してご利用いただくためのコツがあれば教えてください。
島 日々膨大な量の売買実績を分析している、信頼のおける中古クラブショップをご利用ください。個人間売買ではどのようなクラブなのか、クラブがどのような状態なのかがわかりませんし、模造品の可能性もあります。信頼のおける店舗なら、それらの悩みは一気に解決します。ゴルフパートナーの『中古クラブアドバイザー』は、「お客様への丁寧な相場説明」「査定時の見極め」などを徹底し、お客様が安心して中古クラブをお楽しみいただけるよう日々活動しておりますので、お気軽にお近くのゴルフパートナーをご利用いただければと思います。
―― ありがとうございました!
島 ありがとうございました。
厳しい試験に合格したスタッフだけが名乗れる『中古クラブアドバイザー』はいわば「中古クラブのスペシャリスト」であり、現在全国に100名以上おります(2022年10月末現在)。
中古クラブアドバイザーが在籍している店舗は下記ページでご確認いただけますので、ご不要になったクラブがあれば、ぜひ無料査定にお持ちください。ここからは、『中古クラブアドバイザーの声 vol.8』をご紹介します。
―― 遠藤店長のゴルフパートナーでの経歴を教えてください。
遠藤 2007年4月より、ずっと新大橋通り船堀店で働いています。2017年に店長となり、現在に至ります。
―― 遠藤店長が中古クラブアドバイザーの資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。
遠藤 お客様にとっても私たちにとっても、ゴルフパートナーにおいて買取は最も大切な部分だと考えていたため、中古クラブアドバイザー資格の取得にチャレンジしました。買取において大切なのは、お客様とのつながりや信頼だと思います。でも、買取は簡単ではありません。クラブの知識が求められますし、ゴルフニュースのチェックも必要です。価格相場が日々変動する一方で、何年も価格がほとんど下がらないクラブもあり、買取は本当に奥が深いと思います。また、それまでゴルフクラブ買取の経験がなかった方は、「なぜこの買取価格になったのか」がわからないかもしれないため、査定価格の根拠を丁寧にご説明しております。
―― お客様に買取価格を提示する際に、気を付けていることはありますか?
遠藤 お持ちいただいたクラブに対するお客様の思いをしっかり感じ取り、感謝の気持ちを持って、次のお客様にクラブを引き継ぐ気持ちで買い取らせていただいております。そのため、お客様との会話を大切にしています。具体的には、ゴルフパートナーは中古クラブ市場のシェアがNo.1であることや、お持ちいただいたクラブの需要と供給、価格相場をお伝えします。その上で付属品やガラスコーティングの有無などをヒアリングし、クラブの状態(傷の程度など)を確認します。お持ちいただいたクラブの査定価格の根拠をわかりやすい言葉でお伝えするよう心がけています。
―― 査定価格に納得いかない場合、売らずに持っていれば買取価格が上がることはあるのでしょうか? また、遠藤店長が考える「ゴルフクラブの売り時」はいつでしょうか?
遠藤 これまで多くのお客様のクラブを買い取らせていただきましたが、お持ちいただいている間に買取価格相場が上がるクラブはほとんどありません。ほとんどのクラブは、1年で平均40%も買取価格が下がります。新しいモデルが発表・発売されたり、同じスペックの同じモデルが市場に増えたりすることでも買取相場は下がります。ゴルフパートナーでは、事前予約やお買換えで査定価格がアップしますので、特にお買換え時はご自宅に眠っているクラブがあれば必ずお持ちいただき、新しいクラブをお得にお買い求めいただきたいですね。
―― これまでの店舗経験の中で、思い出に残る買取接客や買取エピソードがあれば教えてください。
遠藤 初めて来店され、パターを1本買い取らせていただいたお客様がいらっしゃいました。後日、そのお客様からお友だちをご紹介いただき、アイアンセットのお買換えのご相談を受けました。最終的にキャディバックごとお持ちいただき、パター以外のクラブをすべてお買換えいただきました。「差額分で新しいモデルに換えることができた」と喜んでいただけました。今ではお二人とも週末にお店にいらっしゃるようになり、ゴルフ談義を楽しんでおられます。「パター1本の買取から、こんなに素敵な出会いが生まれるんだな」と感じましたね。
―― 新大橋通り船堀店で、今最も欲しい買取クラブは何ですか?アピールも含めてお願いします。
遠藤 2~3世代前のクラブ全般ですね。当店ではその年代のクラブが動きやすく、相談やお問い合わせも多いため、1本でも多く買い取りたいです。また、若い方のご来店が増えているため、スチールシャフトのキャビティアイアンの買取も強化しております。ぜひ無料査定にお持ちください!