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2015.07.22
2007年のマスターズに続き、今年のジ・オープンを制し、メジャー大会複数回優勝を成し遂げたザック・ジョンソン。
日本では決してメジャーな選手ではありませんが、いったいどんなゴルファーなのでしょうか。
ジョンソンは1976年、アメリカのアイオワ州に生まれました。
地元のドレイク大学を出て、プロに転向したのは1998年。
2003年に下部ツアーで2勝を挙げ賞金王となると、翌2004年からPGAツアーのシード権を獲得しました。
そしてすぐにベルサウス・クラシックで優勝すると、このジ・オープンまでで通算12勝を飾っています。
2007年のマスターズは優勝スコアが+1と史上最低のスコアで、当時世界ランキング56位のジョンソンは伏兵でしかありませんでした。
この年のオーガスタは全く雨が降らず、グリーンが乾いて異常なほど固くなっていました。
オーガスタナショナルのパー5は決して難しいホールばかりではありませんが、ウッドやロングアイアンではグリーンにボールを止められないと判断したジョンソンは、4日間すべてのパー5でレイアップに徹し、その堅実なゴルフでグリーンジャケットを手にしました。
そんな勝ち方からも性格が伺えますが、本人も語るとおり地味な選手であることは確かなようです。
スタッツからもジョンソンのゴルフを分析してみましょう。
39歳という年齢はゴルファーとしては老け込むものではありませんが、ヘッドスピードはおよそ48m/s。
ドライビングディスタンスは280.1ヤードで、ツアー164位と決して飛ぶ選手ではありません。
しかしフェアウェイキープ率は73.42%と高く、ツアーでは3番目の数字です。
今年のジ・オープンでもフェアウェイを外す場面はほとんど見られませんでした。
この堅実さがジョンソンの真骨頂です。
パーオン率は69.06%でツアー32位です。
グリーンまで遠い距離からでも乗せてくる、だからイーグル率は131位ながら、バーディ率は12位と上位にいられるのです。
これが平均スコア69.872(ツアー8位)の理由です。
マスターズを制した2007年はどうだったでしょうか。
8年前なので31歳、ゴルファーとして一番脂の乗っている時期です。
平均飛距離は280.4ヤードで169位ですから、今とほとんど変わりありません。
フェアウェイキープ率も73.05%の8位と、やはり高い水準を維持しています。
平均スコアも69.906で16位とこちらも今とそれほど変わりありません。
現在と最も違うのは、バーディ率が147位と低いところにいる点。
その一方で3パット回避率が8位ですから、グリーン上では今以上に堅実なゴルフをしていました。
逆に1パットの確率は現在のほうが高くなっているので、実は年を重ねて少し積極的になったのかもしれません。
そういえばジ・オープンのマンデーバックナインも、強気のパッティングをしていたように思います。