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2015.07.14
今週は第144回全英オープンが開催されます。
開場はスコットランドのリンクスコースで、持ち回りで開催されます。
今年はゴルフの聖地、セントアンドリュース・オールドコースでの開催です。
全英オープンの最大の特徴は、「あるがまま」の自然を残したコースで開催されること。
アメリカ的な人の手を加えられたコースと異なり、アンジュレーションの強いフェアウェイや、腰の高さまであるフェスキューのラフ、気まぐれな気象条件など、いつものPGAツアーとは全くの異質な大会です。
そのため上位に食い込むには、リンクスコースでの経験が必要とされます。
全英オープンの前週は欧州ツアーのスコティッシュ・オープンが開催されますが、同様のリンクスコースでの大会ということで、全英オープンの前哨戦と位置づけられています。
アメリカでもジョンディア・クラシックというPGAツアーの大会が開催されていますが、全英に出場する多くの選手がスコティッシュ・オープンに出場します。
今日はこの10年のスコティッシュ・オープン、ジョンディア・クラシックのそれぞれの優勝者と、全英オープンの成績からジンクスを検証してみたいと思います。
スコティッシュ・オープン | ジョンディア・クラシック | |||||
2015 | リッキー・ファウラー | ? | 2015 | ジョーダン・スピース | ? | |
2014 | ジャスティン・ローズ | 23位T | 2014 | ブライアン・ハーマン | 26位タイ | |
2013 | フィル・ミケルソン | 優勝 | 2013 | ジョーダン・スピース | 44位タイ | |
2012 | ジーブ・ミルカ・シン | 69位T | 2012 | ザック・ジョンソン | 9位タイ | |
2011 | ルーク・ドナルド | 予選落ち | 2011 | スティーブ・ストリッカー | 12位タイ | |
2010 | エドアルド・モリナリ | 47位T | 2010 | スティーブ・ストリッカー | 55位タイ | |
2009 | マーティン・カイマー | 34位T | 2009 | スティーブ・ストリッカー | 52位タイ | |
2008 | グレアム・マクドウェル | 19位T | 2008 | ケニー・ペリー | 欠場 | |
2007 | グレゴリー・アブレ | 予選落ち | 2007 | ジョナサン・バード | 23位タイ | |
2006 | ヨハン・エドフォース | 予選落ち | 2006 | ジョン・センデン | 35位タイ |
スコティッシュ・オープン優勝者は、2013年のフィル・ミケルソンこそ優勝していますが、それ以外にトップ10入りはおらず、予選落ちも3人います。
対してジョンディア・クラシック優勝者は、全英オープン優勝はいませんが予選落ちはゼロとそこそこの順位には食い込んでいます。
なんだか強行な日程でジョンディア・クラシックに出場した方がいいようにも見えてしまったので、逆に全英オープン優勝者が前週にどこで試合に出ていたかを見てみましょう。
2015 | ? | ? | ? |
2014 | ローリー・マッキャロイ | スコティッシュ・オープン | 14位タイ |
2013 | フィル・ミケルソン | スコティッシュ・オープン | 優勝 |
2012 | アーニー・エルス | スコティッシュ・オープン | 52位タイ |
2011 | ダレン・クラーク | スコティッシュ・オープン | 66位タイ |
2010 | ルイ・ウーストハウゼン | スコティッシュ・オープン | 予選落ち |
2009 | スチュワート・シンク | 欠場 | |
2008 | パドレイグ・ハリントン | 欠場 | |
2007 | パドレイグ・ハリントン | 欠場 | |
2006 | タイガー・ウッズ | 欠場 |
むしろこちらの方がジンクスらしいかもしれません。
この5年間のすべての優勝者がスコティッシュ・オープンに出場しています。
逆にジョンディア・クラシックに出場していた選手は誰も優勝していません。
ジョーダン・スピースは2013年に初優勝した大会ということもあり、日程からすれば厳しいものですが、ジョンディア・クラシックに出場しました。
ジョンディア・クラシックと全英オープンの連勝は40年以上の歴史で一人もいません。
スコティッシュ・オープンに優勝しても、全英で優勝争いをするのはごくまれです。
前週優勝のスピースとファウラーはこれらのジンクスを打ち破ることができるのでしょうか。