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2015.05.20
国内メジャーの第1戦、日本プロゴルフ選手権日清カップヌードル杯は、オーストラリアのアダム・ブランドの圧勝で幕を閉じました。
日本ツアーへの本格参戦は昨シーズンからですが、パーキープ率1位、リカバリー率1位の手堅いゴルフを披露してくれました。
本来は右利きですが、ゴルフのみ左打ちという変わり種です。
最初はゴルフも右打ちで始めたそうですが、左手を下にした方が振りやすいということで左打ちに変えたそうです。
現在JGTOのツアーメンバーで唯一のレフティ選手です。
日本プロゴルフ選手権は1926年から始まりましたが、83回の歴史の中でレフティの優勝は史上初でした。
メジャー競技では1981年に日本オープンと日本シリーズを制した羽川豊以来34年ぶり、ツアー競技でも同じく羽川の1991年静岡オープン以来24年ぶりの快挙でした。
右利きと左利きが存在する理由は解明されていないそうですが、古今東西問わず人口の10%が左利きだそうです。
そうするとツアーにも20名から30名のレフティプレーヤーがいてもいいでしょうが、現在はこのブランドただ一人です。
PGAツアーにはフィル・ミケルソンやババ・ワトソンといったトッププレーヤーもいます。
ブランドもカナダツアーでは半分くらいはレフティだったと言っています。(これは大げさな数字でしょうが)
なぜ日本にはこんなにも左打ちのゴルファーが少ないのでしょうか。
大きく2つの理由があると考えられます。
まずは練習環境の問題です。
日本の多くの練習場は左打ち専用打席が設けられています。
どうしてもマットの位置が変わってしまうので、専用打席を用意せざるを得ません。
しかしその数は決して多くあるわけではありません。
また友人などと一緒に練習に行く際も、一人だけ打席が離れてしまうか、もしくは隣の右打ち用打席が空くのを待たなければいけません。
ましてや2人で1打席を利用するということは不可能です。
これが今からゴルフを始めてみようという人に、まずは右で打ってみようという気にさせてしまうのでしょう。
用具の面でも左打ちには大きなビハインドがあります。
左利き用のはさみが少ないように、左利き用のゴルフクラブも決して多くはありません。
ゴルフパートナーには全店で55万本のクラブがありますが、そのうちレフティは2%ほどしかありません。
多くのメーカーで左用はスペックが限定されています。
中には全く生産していないモデルもありますし、受注生産という場合も少なくありません。
左右対称にするだけですが、全く新しい金型から作らなくてはいけないので、コスト面を考えると作れば作るだけ赤字になるそうです。
売れないから作らない、作らないから売れない、負のスパイラルに陥っていますが、どこかでこれを打ち破らなくてはならないでしょう。
ちなみにこちらゴルフパートナー日本橋室町店では、日本一のレフティ在庫量をほこっています。
左打ちのゴルファーの方は、ぜひ一度ご来店してその量をご覧になってください。
多くの左打ちのゴルファーにお話を聞いていると、どうも右打ちのゴルファーとは購買動機が違うように感じます。
どういったときにクラブを買い、どういったときにクラブを売るのでしょうか。
そのあたりもぜひ教えて頂きたいと思います。