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2014.04.07
いよいよ今週はマスターズウィークです。
店頭でも優勝者予想をおこなっています。
先週のヤマハレディース最終日はアン・ソンジュと吉田弓美子の一騎打ちとなりました。
最終18番まで来たときには5アンダーで両者並び、プレーオフの可能性もありました。
しかし吉田のセカンドショットは3番ウッドをハーフトップし、右手前の距離のあるバンカーへ。
3オンに失敗し、4打目はピン手前2mにつけました。
対してアンのセカンドショットはグリーン左手前のバンカーに捕まります。
サードショットはピン奥3m、難しいフックラインのバーディーパットを残します。
先に打つのはアン。
わずかにカップをなめてカップを1mオーバーします。
アンが1mのパーパットを外すとは思えないので、吉田はこのパーパットを入れてプレーオフに望みをかけます。
一瞬入ったかに見えたボールは、無情にもカップに蹴られてしまいました。
ガッツポーズを仕掛けた吉田も思わず手を開きました。
アンがパーパットを決めて勝負あり。
通算14勝目、今シーズン初勝利を挙げました。
さて吉田弓美子といえばこの長尺パターがトレードマークです。
去年の3勝もすべてこのオデッセイ METAL-X Long #7で挙げています。
終盤にはアンカーリング規制対策として短いパターでラウンドしていましたが、先週からこの愛用パターに戻しました。
私も大学3年生の時から長尺パターを使っていましたが、一番の利点はストロークが安定することです。
通常のパターよりシャフトが長い分だけ総重量が増します。
グリップも長いものを装着するので、ここでも総重量が増します。
そしてヘッドも通常より重たいもので作られています。
クラブ全体の慣性モーメントが大きくなりますので、手先でパターを動かせなくなります。
プレッシャーのかかる場面や、下りの速いラインで最も威力を発揮します。
タイガー・ウッズをはじめアンカリングに反対する意見は、ゴルフの伝統に即した打ち方ではないからです。
当然ドライバーやアイアンショットをアンカリングして打つゴルファーはいません。
パターだけ特殊な打ち方をするのは認められないという意見です。
ゴルフ規則14-1では球は正しく打つこと、と規定されています。
「プレーヤーは球をクラブのヘッドで正しく打たなければならず、押し出したり、掻き寄せたり、すくい上げてはならない。」
もう一つ反対派の意見として、かっこよくない、という理由があります。
プロゴルファーはアマチュア、特にジュニアゴルファーの憧れでなければいけない。
そんなプロが長尺や中尺などというカッコ悪いパターは使うべきではないという考えです。
しかし私が長尺を使い始めたきっかけは、尾崎健夫がかっこよかったからです。
長尺パターのガッツポーズってカッコよくないですか?
アダム・スコットならみなさん賛同してくれるのでしょうか。
撤回してくれないかなと思う次第です。
ちなみに吉田弓美子の使うオデッセイ METAL-X Long #7は中古では1万円でお釣りが来ます。
アンカリング規制の発表以来、長尺パターというのは中古市場でダブついています。
まだ施行までは2年近くありますので、この機会に試してみてはいかがですか?