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2014.03.31
セール最終日です。まだまだお買い得品あります。
国内女子ツアー第4戦、アクサレディスが宮崎県のUMKカントリークラブで開催されました。
優勝争いは最終組の藤田幸希と渡辺彩香。
13番を終えた時点で藤田が5打差をつけてリードし、このまま2011年以来の復活優勝なるかと思われました。
しかしゴルフの女神はドラマを用意していました。
14番で藤田が短いパーパットを外すと流れが一転、15番でも連続ボギーとしその差は3打に縮まりました。
さらに16番、17番で渡辺が完ぺきなアイアンショットを放ち連続バーディー。
わずか1打差で最終ホールを迎えました。
18番は505ヤード、グリーンの右手前に池が広がるロングホールです。
渡辺は持ち前の飛距離を生かし、予選2日間はともにバーディーを奪っています。
ティーショットは藤田、渡辺ともにフェアウェイセンターをキープ。
先にセカンドを打つ藤田はアイアンで池の手前に刻みます。
藤田より20ヤード先までティーショットを飛ばしていた渡辺は果敢に2オンを狙います。
バッグから取り出したのはなんと3番アイアン。
フォローの風が強く、5番ウッドでは飛びすぎるという事でしょうが、5番アイアンを抜くことが当たり前の女子プロとしては異例のセッティングです。
渡辺のセカンドショットは池を避けるようにグリーン左に打ち出され、ボールはグリーン横のラフに止まります。
奇しくも前日にチップインバーディを決めた位置と、ほとんど変わらない場所でした。
渡辺が十分にバーディを狙える位置にいますので、藤田はサードをきっちりピンに寄せなければいけません。
しかし強いフォローに煽られ、グリーンをオーバー。
奥からの難しいアプローチを残してしまいました。
先に打った柏原が同じように奥に外していただけに、同じミスをしてしまったことが残念です。
そして渡辺のサードショットは58度でチップショット。
これが前日のVTRであるかのように、カップに吸い込まれていきました。
ボールが入った瞬間に大きく両手を挙げ喜びを爆発させた渡辺。
天を仰ぎ、仕方ないといった表情で苦笑いを浮かべた藤田。
上がり3ホールで4つスコアを伸ばした渡辺がうれしい初勝利を飾りました。
渡辺は2012年に高校を卒業したばかりの20歳。
去年は終盤戦の富士通レディースで2位、ウイダーレディスで4位タイ、伊藤園レディスで7位タイと上位に食い込み、賞金ランク46位で初シードを獲得しました。
魅力は平均270ヤードという女子プロとしては圧倒的なドライバーの飛距離。
イーグル数5位、バーディ率30位と、攻めのゴルフを信条としています。
高校時代は熱海の実家から、ゴルフの強豪埼玉栄高校まで新幹線で通学していた苦労人。
目標は2020年の東京オリンピックでの金メダルと語る若きヒロインは、今後どれだけの活躍を見せてくれるでしょうか。