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2014.03.29
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ゴルフはスコアを競うスポーツです。
いかに少ない打数でまわるかをゴルファーはいつも考えています。
しかしゴルフクラブにはいわゆる“簡単な”クラブと、“難しい”クラブがあります。
難しいクラブを打ちこなすことはアマチュアゴルファーにとっては一つの楽しみです。
しかしゴルフの楽しみとは無縁なプロゴルファー向けクラブこそ難しいクラブに分類されています。
難しいクラブの方がいいスコアが出るということなのでしょうか。
前回のブログで難しさの定義を、ミスヒット時の寛容性としました。
今時ドライビングスプーンは、重心距離が短いゆえにフェースターンがしやすく、多くのゴルファーは振りやすさを感じます。
しかしスイートエリアを外すと、とんでもないミスショットが出てしまいます。
フォーティーンの創業者で年末に亡くなった竹林隆光氏は、かつて雑誌で「LD値」というものを発案されていました。
重心距離(Length)と重心深度(Depth)をかけ合せた数字で、この数字が大きいほど方向が安定すると説いています。
いまどきドライビングスプーンはドライバーよりヘッドが小さいので重心は短くなり、低スピンを実現するために浅い位置に重心があります。
つまりこのLD値は小さく、それゆえにミスヒットには弱いクラブとなってしまいます。
LD値は重心がどれだけシャフトから離れているかという数字ですから、ヘッドの慣性モーメントに近い指標となります。
ヘッドの慣性モーメントが小さいというのは、ギア効果がかかりやすいという側面があります。
低スピンの原理を解説したこともありましたが、慣性モーメントの小さいヘッドは重心より上で打った時に、よりバックスピンがかかりづらくなります。
またドロー、フェードを打ち分ける際もわずかに打点をずらすだけで、そのコントロールが可能です。
逆に慣性モーメントの大きいヘッドの場合は、ギア効果が少ないので、スイングの軌道を変えなくては曲がりのコントロールができません。
ティーグラウンドからグリーンまで直線で障害物が何もない、そんなゴルフ場は見たことがありません。
多かれ少なかれゴルファーは球筋をイメージしながら打っています。
そのイメージに敏感に反応してくれるのが、“難しい”クラブです。
しかしこのクラブでスコアアップが期待できるのは、やはり一部のゴルファーだけでしょう。