SHOP BLOG
2014.03.22
セール開催中です。3月31日まで。
昨日の記事にはたくさんの反響をいただきありがとうございました。
私がこのブログを書いている一番の目標は、アマチュアゴルファーにゴルフを楽しんでもらうことです。
そのためのクラブ選びの指南でありますし、トーナメントの解説をしています。
頭ごなしにロングアイアンを否定しているというご意見でしたが、私はこんなクラブを持っていますし、
こんなクラブや
こんなクラブを打ったりもしています。
私は極力ラウンドで使わないクラブは持たないようにしています。
集めだすとキリがないというのもありますし、使わなければもったいないと思っているからです。
2番アイアンがラインナップから消えて久しいですが、私の記憶では国内最後の2番アイアンはミズノMP-67でしょうか。
実はまだUSタイトリストでは714CBの2番アイアンは市販されています。
ロングアイアンが消えた理由として、昨日はアイアンのストロングロフト化を挙げました。
昨日の例に挙げたゼクシオは4番アイアンがロフト22度。
3番アイアンは製造されていません。
もっと極端な例だとプロギアのエッグアイアンは、5番のロフトは22度です。
4番アイアンからすでにカタログから消えています。
そしてこうした大型キャビティアイアンは、非常にヘッドの重心が低く作られています。
重心の位置より上にボールが当たると、インパクトの瞬間にフェースが上を向く方向に回転します。
それに連動してボールはトップスピン方向に回転します。
これがいわゆるギア効果です。
実際ボールにトップスピンがかかるわけではありませんが、バックスピン量が減り、飛距離の出る弾道になります。
ゴルファーには7番150ヤード神話というものがあるので、メーカーはヘッドスピードが遅くても150ヤード飛ぶ7番アイアンの開発に余念がありません。
逆にMP-67やタイトリストCBのようなコンパクトヘッドのアイアンは、重心が高く作られています。
重心の下にボールが当たると、先ほどと逆のギア効果が生まれますので、ボールにかかるバックスピン量が増えます。
早いグリーンにスピンをかけてボールを止めたいゴルファーは、こうしたコンパクトヘッドのアイアンを使ってください。
重心の下にあたると、ヘッドはロフトが減る方向に回転しますので、打ち出し角を確保するためにストロングロフトにはなっていません。
このようなアイアンであれば、ロングアイアンに挑戦することは可能です。
そしてもう一つ気をつけなくてはいけないのがボールです。
ゼクシオやファイズなどの“プレミアムディスタンス系”と呼ばれるボールは、飛距離追求型で、アイアンショットのスピンも減るように設計されています。
こうしたタイプのボールは日本にしかなく、実はアメリカでは販売されていません。
ロングアイアンで十分なバックスピンを確保したければ、タイトリストのプロV1やスリクソンのZ-STARなどの“スピン系”と呼ばれるボールを使ってください。
プロが速いグリーンでも止められるように設計されていますので、低スピンになりすぎることがありません。
アマチュアゴルファーのゴルフの楽しみには、好きなクラブを自由に選べるという事もあります。
私のゴルフ人生で一番気持ちよかったショットは、2番アイアンでロングホールを2オンしたことです。
残り220ヤードをきれいな放物線を描き、グリーンに飛んで行ったボール。
手に残るかすかな打感。
これがあるからゴルフをやめられないんだなと思いました。
みなさんにもそんな思い出のショットはありませんか?