SHOP BLOG
2014.03.14
セール開催中です。3月31日まで。
近頃重心を浅くして、低スピンを謳ったドライバーは増えてきています。
きっかけは2011年、テーラーメイドがローフォワードGCというキーワードで、重心を浅く低くしたRBZが大ヒットしたことでした。
それ以降、各社追随する形で、浅重心ドライバーを発売しています。
しかし浅重心というのは誰にでも恩恵のあるものではありません。
そこでこれまで通り、深重心によるボールの深さを追求したクラブも発売され、ドライバーの二極化が進んでいます。
ここまでは以前にも触れた話ですが、先日キャロウェイのビッグバーサとビッグバーサアルファをラウンドで試す機会があったので、それぞれどのようなゴルファーに合うのか、考えてみました。
まずビッグバーサはヘッド後方にあるウエイトをスライドさせることで、フェース面のスイートエリアをトゥヒール方向に動かすことができる、というコンセプトのドライバーです。
後方にウエイトがあることからわかるように、これは深重心を謳ったタイプです。
深重心の一番の効果は、インパクトの瞬間にヘッドのお尻が垂れる、つまりフェースが上を向く方向に動きやすくなるので、打ち出し角が確保できます。
またスイートエリアも広くなりますので、ミスヒットに対する許容度というのも大きくなります。
一方でバックスピンもかかりやすくなるので、ボールの上がりやすさと引き換えに、“飛ぶ”ロースピン弾道というのは得られづらくなります。
そしてバックスピンが増えるということは、相対的にサイドスピンの減少になるので、曲がりづらいクラブでもあります。
そして振れば振るほどバックスピンが増えるので、適当に打ってもそこそこ飛びますが、強振してもそこそこしか飛びません。
つまり一発の飛距離より、安定性を重視したドライバーです。
他方ビッグバーサアルファは、ソール中央に組み込まれたウェイトを上下にひっくり返すことで、重心の高さを変えられるというドライバーです。
重心を浅くした設計で、ツアープロの多くはこちらを使っています。
深重心ドライバーとは逆に、インパクトの瞬間にフェース面が上を向きづらいので、ボールとフェースの摩擦が少なく、バックスピン量を減らすことができます。
バックスピンが少ない=吹け上がらない飛ぶ弾道、ということで大きな飛距離を得ることができます。
そして私が実際に感じたことですが、振っても振ってもバックスピンが増えません。
つまり振れば振るだけそれにクラブが応えて、飛距離が伸びてくれます。
そして元来つかまりを抑えた設計でもありますから、一気にフェースをターンさせても左にいきづらいという特長もあります。
しかし逆に言えば、すこし気を抜くと右にすっぽ抜けてしまうということでもあります。
ドライバーでも飛距離や方向性をコントロールしたい、そんな上級ゴルファーがターゲットのクラブです。
私にはビッグバーサアルファは荷が重かったようです。。。