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2014.02.21
2週続いた大雪により多大な被害が出ております。
未だに道路が封鎖され孤立した地域があるということで、一日も早い除雪活動を祈っております。
この大雪、日本だけでなくアメリカでも「スノーマゲドン」と呼ばれるほど甚大な被害を出しているようです。
被害を受けたゴルフ場もいくつもあり、7週間後にマスターズが迫るオーガスタナショナルでも大雪に見舞われました。
そして名物であった17番ホールの左サイドにある大きな木、“アイゼンハワーツリー”も切り倒されてしまったのです。
この巨木はティーショットを非常にタイトなものにしていました。
フェアウェイのセンター近くまで大きく張り出した枝により、プレーヤーは右からのフックボールを打つことを強要されます。
マスターズではフェードヒッターが不利と言われる所以の一つでもありました。
2011年にはタイガー・ウッズがこの枝の下から無理な体勢でショットを打ち、アキレス腱を痛めてしまう場面もありました。
そんな名物も雪嵐による損傷が激しく、回復は不可能とされ切り倒されてしまいました。
ゲームの終盤にバーディー、ボギーで簡単に順位の入れ替わってしまうようなホールだっただけに、その難易度が下がってしまうのは非常に残念です。
このアイゼンハワーツリーですが、アメリカ合衆国第34代大統領、ドワイト・アイゼンハワーに由来します。
アイゼンハワー元大統領はゴルフ好きとして知られ、オーガスタナショナルのメンバーでもありました。
この17番ではいつもティーショットを木に当ててしまい、この巨木を切り倒すように委員会に提案したのでした。
しかしボビー・ジョーンズやクリフォード・ロバーツはこの提案に反対、巨木はそのまま残ることになりました。
アイゼンハワーが大統領だった当時であり、オーガスタナショナルは時の権力者にも屈しないという、強い態度を示した出来事でした。
以来“アイゼンハワーツリー”と呼ばれるようになり、幾人ものプレーヤーを苦しめることになったのです。