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2014.02.16
ボール選びの基準としてヘッドスピードというものがあります。
昔はどのボールにもコンプレッションがかかれており、ヘッドスピードの速い人ほど硬いボールを使うという時代がありました。
しかし現代のボールは4ピース、5ピースの複雑な構造になり、単純なコンプレッションに意味がなくなってしまいました。
つまりドライバーでは硬く、パターでは柔らかく、またその逆のボールがあるということです。
店頭で一番困るのが「柔らかいボールどれ?」という質問です。
それは昔のボールの選び方です。
現代のボールは高ヘッドスピード帯では飛距離を出すために低スピンに、低ヘッドスピード帯ではグリーン面に止めるために高スピンになるように設計されています。
この低スピンと高スピンの境を決めるのが、対象ヘッドスピードだと思ってください。
キャロウェイはSR1、SR2、SR3という3種類のニューボールを発売しました。
SR1はヘッドスピード40m/s以下、SR2が40m/sから47m/s、SR3が47m/s以上をターゲットにしています。
自身のヘッドスピードを把握していない方は多いと思いますが、一つの基準は7番アイアン150ヤードです。
日本には150ヤードは7番アイアンで打つものという神話があり、ローヘッドスピーダーを対象にしたアイアンも7番アイアンのロフトを立てることで、150ヤード飛ばせるように細工しています。
7番アイアンが150ヤード飛ばないと売れないという、なんとも不思議な国が日本です。
7番アイアンの飛距離がこれ未満の方はSR1を使ってください。
またロングアイアンどころかミドルアイアンも低スピンになってしまうので、なるべく多くのユーティリティを入れてください。
5番アイアンはいりません。
もしかしたら6番アイアンもいりません。
昔に比べてアイアンがミドルアイアンが難しくなったのは、年を取ってヘッドスピードが落ちたからではありません。
アイアンがストロングロフト化し、ボールが低スピンになってしまったからです。
時代に合わせたセッティングに変えていきましょう。
7番アイアンで160ヤード以上飛ばせるという方はSR3です。
4番アイアンくらいまでは十分に使えるでしょう。
3番アイアンはよっぽどユーティリティ嫌いでなければやめましょう。
ウッドが好きでも7番ウッドはボールが上がりすぎてしまうと思います。
7番がちょうど150ヤードという方はSR2です。
アイアンは5番からでいいでしょう。
フェアウェイウッドは5番もしくは7番まで、ユーティリティを1本ないしは2本入れるといいでしょう。
ボールからセッティングの話に変わってしまいました。
しかしボールの進化に合わせてクラブを変えるというのが、ゴルフクラブの進化の方向性です。
時代にマッチしているのか。
今一度バッグの中身を確認してみてください。