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2014.02.06
今日は海外ツアーの話題です。
松山英樹が一時首位に1打差まで迫り、優勝争いを繰り広げたことでテレビ観戦をされた方も多いのではないでしょうか。
アメリカPGAツアー、ウエストマネージメントフェニックスオープンが開催されました。
開催地はアリゾナ州スコッツデールにあるTPCスコッツデールゴルフクラブ。
世界最大規模のトーナメントでもあり、毎年50万人を超えるギャラリーが訪れます。
今年も1週間で56万3008人が来場し、大会記録を更新しました。
ちなみにこのスコッツデールの人口は約22万人で、渋谷区や港区とほぼ同数です。
人口の倍以上の人が訪れるとあり、町を挙げての大イベントであることは想像に難くありません。
そしてこのTPCスコッツデールの名物ホールが16番のパー3です。
まるで野球場かフットボール場のように、ホール全体がギャラリースタンドに囲まれています。
その愛称もずばり「ザ・スタジアム」。
収容人数はおよそ2万人で、スイート席のチケットは48,000ドルもするそうです。
1打1打に大騒ぎするギャラリーに対し、選手たちのサービスも本格的です。
サイン入りのグッズをスタンドに投げ入れたり、このホールの為だけにウェアを着替えたり。
時にはキャディがティーグランドからグリーン前競争するコミカルな場面も見られます。
1997年にタイガー・ウッズがホールインワンを決めたシーンはゴルフ界の歴史に残る大盛り上がりでした。
ぜひYOUTUBEで動画検索してみてください。
実はアメリカのゴルフファンの63%以上が55歳以上という調査結果があり、アメリカでもゴルファーの高齢化が問題視されています。
しかしテレビ放送を見ていると、ギャラリーの中に若者がたくさんいるようにも見受けられます。
おそらくゴルフなんて分からないけど、街中が大騒ぎしているのでちょっと見に行ってみよう、くらいの感覚なのでしょう。
アメリカではゴルフのプレーはしないけど、観戦にはいくという人が増えているようです。
日本では遼君のおっかけのおばちゃん集団くらいしか考えられませんが、そういった若い人を増やしていくのも今後のゴルフ業界の課題でしょう。
この大会の地元への経済効果は計り知れませんが、アメリカのトーナメントはチャリティの意味合いも大きくあります。
冠スポンサーであるウエストマネージメントはごみ収集やリサイクルの会社であり、環境問題も強く訴えかける大会になっています。
日本でもスポンサーの広告宣伝だけでない、地元に還元されるトーナメントが誕生することを切望します。